【銘柄紹介】アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)

ADM

こんにちはヨシフです。

保有銘柄の紹介になります。

※2018年10月時点の情報になります。

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基本情報

会社名 アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド
ティッカー ADM
従業員数 32000
セクター 生活必需品
国外売上比率 53%
連続増配年数 43年(1975年~)

イリノイ州に本社を置く穀物メジャーです。

穀物メジャーとは?

メジャーと聞くとエクソン・モービルを代表とする石油メジャーが有名ですが、穀物分野でもメジャーと呼ばれる企業群が存在します。

穀物の流通を独占的に支配し、世界の穀物流通に強い影響力を持つ商社群をさします。

石油メジャーとは異なり、生産には関与せず、あくまで農家から穀物を買い付け消費者へ販売するところまでを生業としています。

トップ6社で世界穀物市場の70%以上を占め、近年では穀物のみならず食肉や食用油、加工食品、肥料などの取引も担う食品商社へ変貌しつつあります。

その巨大な影響力から途上国へ「支援」の名のもとに大量の穀物を供給し、現地の農業を崩壊させ食糧輸入国に転落させる、というような戦略を取っているとされ、非難されることもあります。

余談ですが石油、穀物の他にも鉄鋼メジャー、水メジャーなども存在するようです。

穀物メジャートップ6

企業名 世界シェア
カーギル 17%
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド 14%
ブンゲ 10%
ルイ・ドレヒュス 10%
グレンコア 10%
丸紅 10%

カーギル、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドは2大穀物メジャーと呼ばれます。

日本の総合商社である丸紅は準メジャーだったガビロンを買収し穀物メジャーの一角を占めてる企業になっています。

バリエーション

2018年10月18日現在

配当利回り 2.73
PER(実績) 16.32
PBR 1.46

配当利回りは悪くないがもう一歩

PERは割安水準とみてよいでしょう

セグメント情報

下記4事業を柱としています

・農業サービス
・トウモロコシ加工
・油糧種子処理
・ワイルドフレーバー&スペシャリティ成分
パッと見てもイメージしづらいですね、詳細はまた加筆します。

近年はバイオエタノール事業に力を入れているようです。

業績

損益

売上、営業利益ともに下落傾向ですね

石油もそうですが需給によって穀物価格は結構変動するそうで、売上が安定しない一因とのこと

売上に対して営業利益が小さく薄利多売な業種であることがわかります。

各種指数

EPSはほぼ横ばい、成長性は低いです。

ROEは若干凸凹あるも、可もなく不可もなくといった感じです。

キャッシュフロー

売上が落ちるのに引っ張られて営業キャッシュフローも下落傾向です。

フリーキャッシュフローは良くも悪くもないという感じですね

営業キャッシュフローマージンは悪いです。

あまりの低さに計算式間違っているんじゃないかと思ったくらい悪いです。

配当

43年の連続増配を誇ります。

5年増配率平均13%と増配率はそこそこ、ですが近年は鈍化傾向にあります。

配当性向も若干上昇傾向ながら増配余地には余裕があります。

配当に関しては○といってよいでしょう

総括

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドに投資するうえで良い点、気になる点まとめます

グローバル 売上の半分以上が国外のグローバル企業
成長性 × 売上は下落傾向、EPSはほぼ横ばい
キャッシュフロー 営業キャッシュフローマージンの低さがネック
増配率 高い増配率
配当性向 余裕のある配当性向

増配率と増配余地は優秀ですが

売上、EPSを見ると成長性は薄く、キャッシュフローは可もなく不可もなくという感じ

コモディティを扱う業種で驚異的なヒット商品を出すとも思えないので買い増したいかというと微妙な銘柄です。